第五回

ポップなノリがおかわりを誘う。

泡盛子のクラフトビール放浪記

ブルーを基調にしたかわいらしい店構えが目を引く人気店。ガラス窓越しに見えるゴキゲンそうな先客の姿についつられてドアを開ける人も少なくありません。ゆったりと席をとったカウンターに2人がけテーブルという、ふらりと立ち寄りやすい造りもちょうどいい感じです。

扱うクラフトビールは8タップ+ギネスビールの9種類。連夜、ビール好きが集う店だけに樽の回転率がとてもいいそうで、常に新鮮なビールが味わえるのも嬉しいところ。
「ビールは、なるべく岐阜より西エリアのものを揃えるようにしています」と、店主の白石拓海さん。弟の峰人さんと共にこの店を経営されています。
……なるほど、国内外からの観光客も多い京都だけに、西日本のクラフトビールがいろいろ呑めるほうが楽しいですもんね。

泡盛子のクラフトビール放浪記

中でも「京都醸造」は開店当初からの"推し"で、常時必ず1、2種類は取り扱いアリとのこと。中には1タンクしか仕込まない限定醸造のものもあったりするそうなので要チェックです。メニューだけではわからない場合は、気軽に白石さんやスタッフに聞いてみましょう。

こちらのお店ではとにかくお客さんもスタッフもよくお話をしています。一人で来てもなんやかんやで話の輪に入ったり、気づけば隣の人と会話してたり。で、「それ、何呑んではりますのん?」「じゃあ私も次それもらおかな」なんてノリで、普段なら自分でオーダーしないようなビールを口にするきっかけにもなるのが楽しい!

泡盛子のクラフトビール放浪記
泡盛子のクラフトビール放浪記

また、ビールと同じくらい魅力的なのが、和洋織り交ぜた料理です。
名物の、昆布〆タラのフィッシュ&チップスをはじめ、牛肉の炙りタタキやピッツァからデザートまで、呑みたくなるメニューがそろい踏み。
ある日の日替わりのおつまみ盛り合わせ1,000円は、南蛮漬けの隣にトマトとカマンベール、自家製鴨ロース、〆鯖のぬた、といったあんばい。これひと皿でなんぼ呑めるかって感じですよね。そして、これも日替わりのかき揚げ850円。アボカドが入ってたりするのがオツですなぁ。

泡盛子のクラフトビール放浪記

薦めていただいた「京都醸造」の定番「一意専心」は小麦の風味が豊かで、苦みもあるのにまろやかというバランスのいい味わい。瓶ビールが有名な「呉ビール」の「呉しまのわ」はスッキリとしたピルスナータイプで、すいすい喉を通る感じでした。
前述したように、回転がよすぎるくらいいい店なので、気になる限定ビールを見つけたらその場ですぐ呑まないと売り切れてしまいますよ。ご注意あれ~。

店舗情報
店舗情報
  • BEER PUB TAKUMIYA
  • 京都市押小路通東洞院西入ル
  • 船屋町400-1
  • 075-744-1675
  • 16:00~23:30LO
  • 定休日:不定休
スタッフからひとこと

スタッフからひとこと

好きなビールを見つけに来てください。ビールは楽しい飲み物やから、明るく呑みましょう!(峰人さん)

泡盛子のクラフトビール放浪記

☆泡からひとこと☆

ちょっとうさんくさいくらい(笑)飄々とした白石さん兄弟のキャラがたまりません。目の前で次々とビールが注がれていくタップ前のカウンター席が特等席でおすすめです!

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